藪原検校
先日うっかり新感線「犬顔家の一族の陰謀」FCの先行予約を忘れ、落ち込んでいる友人と「藪原検校」観劇。
友人はまだへこんでいて、自分に文句を言っています。「せっかく久しぶりのギャグネタなのに…。ギャグだったら古田さん脱ぐかもしれないのに…」とぼやきまくり。貴様、何が望みだ。
そして私が、「あ、そう言えばエル・ポポラッチのDVD買ったんだけどまだ見てないや。見るなら貸そうか? 古田さんずっとマスク被っているから、顔出ないと思うんだけど」と言うと、間髪入れずに「尻は?」と。だから貴様何が(後略)。
それはそうと「藪原検校」。コクーンの会員の人に取ってもらって、前から二列目だと思って喜んでいたら、Aの前にまだ二列ある罠。結局四列目だったんですが、ちょうど舞台と目線が同じで大変見やすかったです。あまりに見やすく、友人は古田さんの顔に出来ている赤い腫れが気になって仕方ないモヨウ。
いきなり生ギターで始まる舞台。あれ、ついこないだも生ギターだったですよ!? 流行っているのかしら…。音楽は宇崎竜童様で、なんかちょっと往年の雰囲気。ニューミュージック世代向け。そしてミュージカル一歩手前くらいに歌が入ります。「血の婚礼」よりよほど歌って踊ります。
時代背景の説明が必要なので、ナレーションの人が入ります。役者のセリフよりナレーションの方が多いかもしれない、ちょっと読み物風の内容。このナレーションが大変平易で、現代的な文章。子供でもわかりやすいです。その分なんだかイメージよりも軽いというか…。
希代の大悪党藪原検校の話…と聞いていたので、もっとドロドロしたピカレスク的なものを想像しておりましたが、むしろ教訓的というか、あからさまなテーマが感じ取れて、なんかこの感じ覚えがある…と思ったら、「キノの旅」デスヨ。ちょっとエロ下品なシーンもあるのでアレですが、それを抜けば子供向けのような気もしないでも…。
最後まで見た君たちならわかるよね、どうしてこんなことになったのかな。そう、障碍を持つ人を排除しようとする社会のシステムが原因なんだね! みたいな。観劇後にレポート提出とかクラスで話し合いとか持てそうっつーか。
まあ、テーマがわかりやすい分考え込むようなところはなく、芝居もテンポ良く進みます。終わったら3時間超えていたんですが、ちっともそんな感じがせず、わりとあっという間でした。終わって時間見てびっくりしたくらいです。
舞台は数本のロープを縦横無尽に張り巡らせていて、状況に応じて配置を変えます。大道具小道具も、場面転換に合わせて一斉に動きます。これ、動線を完璧に理解してかなり練習しないと、バッチリ決まらないと思う…。あっという間にロープを掛け替えて、大勢が一斉に所定の位置に物を置く様子は見事。
古田さんは少し声が枯れていて、見せ場の早物語が、お上手なんですけどもっと上手い人がいるかも…と想像してしまう感じ。田中祐子様は、もうちょっと出番あるのかと思いましたが、意外とあっさり。お歌を歌う方はみなさんお上手だったです。
友人は、「古田さん可愛かった~」とご満悦。脱がなかったけど、いいのか。

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